イノシシ対策:専門家迎え研修 電気柵を設置−−白石 [宮城県]
白石市農作物有害鳥獣対策協議会はイノシシの生態に詳しい鳥獣専門家を講師に迎えた「鳥獣対策研修会」を開いた。
同市の昨年度のイノシシ捕獲頭数は589頭で、農作物被害額は2761万円に上る。今年度もすでに200頭を捕獲し、当初予算で350万円、9月補正で500万円の鳥獣対策費を計上した。
同市白川犬卒都婆(しらかわいぬそとば)の水田での現地研修会では、江口祐輔・近畿中国四国農業研究センター上席研究員が住民ら約30人に、電気柵について「イノシシは鼻で電気を感じるので、電線の高さは20センチ間隔で設置するのが適当で、24時間の通電が望ましい」などと説明した。
ホワイトキューブでの研修会では、専門家2人が「野生動物とのつきあい方と農作物被害対策について」「電気柵の正しい張り方について」をテーマに講演した。【豊田英夫】