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ドングリ類は一部で不作・凶作、熊と遭遇に警戒を[長野県]

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 県は26日、熊の餌になるドングリなどの実り具合について、県全体で不作から平年並みとなり、一部では凶作の地域もあると発表した。県内では今年、熊に襲われてけがをする人が相次いでいる。県鳥獣対策・ジビエ振興室は、地域によって実り具合にばらつきが大きいと指摘。餌を求めて熊の行動範囲が広がり、森林内や集落近くの田畑などで遭遇する機会が増える可能性があるとし、十分な警戒を呼び掛けている。  実り具合は、県内10地方事務所や県林業総合センターの職員が、定点観測している山林でコナラやミズナラなどのナラ類、ブナ、クリを調べた。結果によると、ナラ類は全県的に不作から平年並みで、特に北安曇地域では不作。北信のブナは凶作で、クリは多くの地域で不作だった。昨年度はナラ類が平年並みだが一部で実が小さく、ブナは不作、クリは一部を除き平年並みだった。  同室によると、今年4~8月の熊の目撃情報件数は千件で、前年同期に比べて16・8%増えた。4月以降に熊に襲われてけがをした人は26日までに11人と公表。昨年度1年間の3人を既に超えた。  県内で熊による人的被害が相次いだ2006年、10年は、早朝や夕方に山中で人が熊に出合う事例が多かったが、今年は日中の人里で遭遇して事故につながるケースが多いと分析。早朝や夕方以外でも、畑や山際に行く際はラジオなどで音を出すよう呼び掛けている。  県によると、06年度の同様の調査では、ドングリ類の実り具合は全県で「凶作」「やや凶作」とされ、夏から初冬にかけて大北や北信地方などで熊が相次いで出没。記録のある1973年以降で最多の16件の人身被害があり、2人が死亡した。捕獲頭数は前年度の4・7倍の580頭、農林業被害額は2・2倍の2億900万円余に上った。

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