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「地元食材」イノシシ活用 市原市がシェフ招き講習会[千葉県]

 捕獲したイノシシの有効活用を図ろうと、市原市主催のイノシシ肉料理の講習会が27日、千葉市中央区で開かれた。市原市内の飲食店など5店舗が参加し、仏料理のシェフから調理の手ほどきを受けた。

 農作物などを荒らすイノシシの捕獲を行っている同市は、食用として活用するため、野生獣解体処理施設を持つ大多喜町と昨年12月に「イノシシ肉の販売促進に関する協定書」を締結していた。今回の講習会はその一環で、市内の飲食店などでも積極活用してもらおうと初めて開催された。

 講習会には、渡仏経験があり料理コンサルタントとして活躍する多田鐸介(たくすけ)シェフ(48)が招かれ、ジビエ(野生鳥獣)料理の実演指導を行い、ハムや赤ワイン煮込みなど6品が作られた。

 調理のポイントは殺菌と、肉を軟らかくするために時間をかけて火を通すことだという。また、独特の臭みを消すためにスパイスやハーブがふんだんに使われ、日本人の味覚に合わせるために緑茶を使うメニューも登場し、参加者を驚かせた。市原市不入のレストラン「ピッツェリア ボッソ」の稲垣佐知子さん(38)は「臭みが取れていておいしい。地元の食材だから使ってみたい」と話した。

 イノシシ肉は、道の駅の「たけゆらの里おおたき」(大多喜町石神)がロースを1キロ3千円などで販売。県外からの発注もあり、関係者は「新しいブランドとして展開していきたい」と期待を寄せている。

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