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シカ 足跡調査し捕獲を 白神地域科学委 [青森県]

白神山地の世界遺産地域周辺でニホンジカの生息が確認された問題で、有識者らによる「白神山地世界遺産地域科学委員会」(委員長=中静透・東北大学大学院教授)は5日、弘前市で会合を開き、春の雪解け前にシカの足跡調査を行い、早期に捕獲することが必要との考えで一致した。環境省や林野庁などの管理者側は、今後、地元の自治体や猟友会などと捕獲に向けた態勢作りを急ぐ。

 会合では、まず環境省と林野庁が昨年設置した68台の自動撮影装置による生息調査で、遺産地域から、わずか150メートルの秋田県八峰町でニホンジカとみられる個体1体を撮影したことなどを改めて報告。有識者からは「遺産地域内に侵入していてもおかしくない」との意見が出され、雪解け前の足跡調査と捕獲についても「急ぐべき」との考えで一致した。

 環境省や林野庁は、今後、捕獲に向けて地元の自治体や猟友会とともに雪解け前のシカの足跡調査に乗り出す。地元住民らにも目撃情報を求め、捕獲に向けた態勢作りを急ぐ方針だ。自動撮影装置による定点監視も継続する。

 また、秋田県側の核心地域周辺の入山規制の緩和については、同時に核心地域の監視強化と森林ガイドの育成などが必要との方針が示された。

 同科学委員会は、白神山地を管理する環境省、林野庁や青森、秋田両県や地元自治体で構成する「白神山地世界遺産地域連絡会議」に対し、科学的見知から管理について助言する機関。

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