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駆除イノシシ焼却へ/相馬 [福島県]

東京電力福島第一原発事故で放射能に汚染されたイノシシの死骸が急増している問題で、相馬市は市内に有害鳥獣焼却場を建設し、来年度からの稼働をめざす方針を決めた。立谷秀清市長が25日の市災害対策復興会議で「焼却場をつくる方向で(対策に)めどがたった」と明らかにした。

 イノシシは原発事故後の猟の激減などで、避難指示区域の山林を中心に増え続け、避難世帯の空き家や農地を荒らしている。駆除されても、放射能汚染度が高いため販売できず、処分施設と土地が足りないため焼却や埋設も進んでいない。

 とりわけ相馬市では、市内の工場跡地の冷凍庫に2月時点で300頭近くの死骸が運び込まれ、一時は満杯になるほど。保管場所不足が駆除のネックになっていた。

 市の担当者によると、焼却場は新地町とつくる相馬方部衛生組合の事業として、同市光陽の工業団地内に建設される。年間600頭の駆除目標に相当する、1日あたり2、3頭の焼却能力をもつ。バグフィルターなどで放射性物質の飛散を防ぐ。

 総建設費は1億6千万円余りを見込んでおり、うち50%を農水省からの補助金、一部を震災復興交付金でまかなう。市は自己負担分の17%にあたる2600万円を6月補正予算案に計上する。立谷市長は25日の会議で「市の負担分も東電に賠償請求する」と説明した。市の担当者らは「(建設は)本来は国や県の仕事」と批判する。

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