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古座川町、狩猟登録費用を補助 有害駆除の従事者減少で対策[和歌山県]

2014年05月15日

和歌山県古座川町は本年度から、有害鳥獣の駆除をすることを条件に、毎年申請が必要な狩猟登録の費用を補助する事業を始めた。町内では有害駆除の従事者が年々減少しており、町産業振興課は「町が必要経費の一部を負担して有害駆除に従事する人の数を維持し、新たな従事者も確保したい」と話している。  町内で有害駆除に従事している人は2007年度には92人いたが、10年度80人、13年度72人と減っている。平均年齢は07年度で62・5歳、13年度は64・7歳。最も高齢化が進んでいる七川地区では13年度で69・5歳だった。  狩猟登録には保険料や狩猟税、手数料、県猟友会・大日本猟友会や支部会への会費が必要となる。  有害駆除の従事者が減っているのは、高齢化に加えて狩猟にかかる経費が高いことが原因とみられ、従事者の現状数維持や新人を増やすため、町が狩猟登録の費用を補助することにした。本年度の一般会計当初予算に、町単独の新規事業として170万円を計上している。産業振興課によると、若者の中には「補助があれば、ぜひ狩猟免許を取得したい」と話す人もいるという。  補助は第1種猟銃(装薬銃)、網・わな猟、第2種猟銃(空気銃)の全てに適用され、狩猟登録にかかる最低限の費用の半分を出す。保険は最も掛け金の低いランクに加入した場合の金額を対象とし、狩猟税は所得によって対象となる金額が異なる。  町では県の補助事業を活用し、有害駆除に従事することを条件に、狩猟免許を取得するための講習会や試験の費用の補助もしている。有害鳥獣の追い払いや捕獲活動を行う鳥獣被害対策実施隊も近く発足する。 シカの捕獲数増加 狩猟期間中の報奨金奏功  2013年度の町内のシカ捕獲数は826匹で、前年度の660匹から大幅に増え、町の鳥獣被害防止計画で定めている年間目標の800匹を達成した。町は13年度から、狩猟期間中(11月1日~3月15日)にもシカの有害駆除に報奨金を出しており、その効果が表れたとみている。  町産業振興課によると、シカの捕獲数は09年度301匹、10年度489匹、11年度767匹と推移していた。鳥獣被害防止計画は09年度に500匹と定め、11年度に800匹に変更。変更後に目標数を達成したのは初めて。  狩猟期間中の捕獲数は12年度の162匹に対し、13年度(11月~2月)は504匹。2月までに目標を達成したため、3月は駆除を取りやめた。  狩猟期間中のシカに対する有害駆除の報奨金事業は、本年度も継続する予定という。

引用元:http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=273480

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