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獣害止める 人材育てる[和歌山県]

  • nihonhunternetwork
  • 2014年6月10日
  • 読了時間: 2分

県内でイノシシや猿などの鳥獣害被害が広がり、県や農家などが対策に頭を悩ませている。国や県の支援を受け、農地の周囲に侵入を防ぐ防止柵などを設けてきたが、ハンターの高齢化などもあって被害額は増えているという。そうした状況を受け、農家に鳥獣害対策を指導するアドバイザー養成研修会への参加人数が増える一方、県も若い世代に魅力を知ってもらうため、狩猟の体験シミュレーターを購入するなど対策を強化している。(畑本明義)

 県農業環境・鳥獣害対策室によると、農作物の鳥獣被害は2012年度、約3億5000万円。09年度の約2億8000万円に比べ、近年、増加傾向が続く。12年度はイノシシが最も多く約1億9100万円。猿が約5000万円、鹿が約4700万円だった。

 そうした状況を受け、県内各地の農家などは08~13年度、国や県の補助を使って侵入防止用の電気柵やフェンスを計約1200キロ、農地の周囲に張った。だが、柵やフェンスがない畑が狙われたり、乗り越える猿に対しては効果が薄かったりしたため、被害は続いた。

 そんな状況を受け、今年度、5回開かれるアドバイザー養成の研修会には農協職員ら26人が参加する。研修は06年度に始まり、必要な猟の免許を取得してアドバイザーになったのは、これまで116人に上るが、今年度の26人全員が研修を終え、認定されれば年間の人数として過去最多になる。

 参加した県農協連合会の金岡弘樹・総合企画部次長は「畑を荒らされて意欲を失う農家は多い。各地の農協と連携して対策に取り組むためにも知識を持つ人を、さらに増やす必要がある」と話す。

 一方、イノシシなどを捕まえる猟銃免許を持つ猟友会メンバーは05年度の約2500人から12年度に約1650人へと大きく減少。60歳以上が6割を超え、高齢化も進む。

 ハンターの数を増やそうと、県は今年3月、ライフルや散弾の模擬銃で、スクリーンに映った獲物を狙い打つ「シューティングシミュレーター」を約300万円で購入した。

 5月16日には、県庁で市町の鳥獣害対策担当者らが体験。職員らは「なかなか当たらない」と悪戦苦闘しながらも、熱心に取り組んでいた。今後は農家らが集まる研修などで使ってもらうという。

 実際に体験した県猟友会海草海南支部書記の徳田秀美さん(42)は「この装置を体験してもらえれば、魅力が伝わるのではないか」と期待していた。

2014年06月07日 Copyright © The Yomiuri Shimbun

転載元:http://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20140606-OYTNT50221.html

 
 
 

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