「鹿カツカレー」大人気 京都学園大の学食[京都府]
京都学園大(京都府亀岡市曽我部町)の学食に4月からシカ肉のメニューが本格採用され、人気を集めている。分厚いモモ肉を使ったカツが皿の上で盛り上がる「鹿カツカレー」。10日に1度の提供日にはほぼ毎回品切れになるほどだ。
学食「ゆう愛」が、シカにちなんで4が付く毎月4、14、24日(平日のみ)に1日25食限定で提供している。単品500円、サラダ付き600円。ボリューム満点で特に男子学生の人気が高い。
1月、シカなどの獣害を学んだ学生の提案で、同学食がメニュー採用の検討を開始。串カツや煮込みなどメニュー数種を2度、試験提供した。冬休みの間に検討を重ね、赤身のジューシーさが際立つカツと定番のカレーを組み合わせた。当初は1日10食だったが、人気が高まったため、6月から仕入れ量を増やして25食にした。
仕入れ先は南丹市美山町の「田歌舎」。狩猟後に血抜きなど丁寧に下処理したシカのブロック肉を使う。
店内では、低脂肪でビタミンやミネラル分が豊富などの特長をパネルで紹介している。1日に2度食べる学生や、健康を重視して毎回注文する体育会系の学生も多いという。
7月最初の提供日となった4日も大人気。経営学部1年で硬式野球部の廣岡伶哉さん(18)は「食べやすい。次も注文したい」、人間文化学部3年の東條泰希さん(20)は「冒険のつもりで初挑戦したけど、おいしい」と満足そうだった。