シカ肉でカンボジア風カレー 神戸の料理店がレトルト販売[兵庫県]
- nihonhunternetwork
- 2014年7月12日
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世界の多様な食文化を紹介する無国籍料理店「世界のごちそうパレルモ」(神戸市東灘区本山中町3)の店主本山尚義さん(48)が、丹波産の野生シカ肉を使ったカンボジア風カレーを開発し、レトルトパックでの販売を始めた。
本山さんは30カ国を訪れて料理の勉強をした後、1999年に同店をオープンさせた。料理を通じ、世界各国の食文化や歴史を知ってもらおうと、2010年4月からの2年間で、194カ国の料理を提供。ユニークな企画で話題を呼ぶ。
昨秋から取り組むのがアジアやアフリカ、南米の郷土料理のレトルト食品づくり。最近は、“世界の珍食材”に焦点を当て、オーストラリアからラクダやワニ、カンガルーの肉を輸入し、それぞれカレーにした。
今回は、県内で食害被害が増えるシカの肉を活用するよう薦められたこともあり、丹波市内の業者からシカ肉を取り寄せた。内戦終結から間もない98年にカンボジアを旅した際、飲食店によくシカ肉が並んでいたことを思い出し、ハーブやココナツ、エビのペーストを用いて、まろやかな同国風のカレーに仕上げた。
珍食材シリーズは、レトルトのみの提供。包装紙にその商品を開発した背景や、料理の特徴などを記す。本山さんはシカ肉カレーを手に「カンボジアの食文化と合わせ、シカの有効活用を探る地元の取り組みも知ってほしい」と話している。
全14種あるレトルト食品(1袋650~750円)は、同店のほか、人と自然の博物館(三田市)や国立民族学博物館(大阪府池田市)の土産店にも並ぶ。近く通信販売もされる。同店TEL078・431・5021
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