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シカの食害、情報提供を 県森林総研呼びかけ[山梨県]

 シカが木の新芽や樹皮を食い荒らす問題が県内でも深刻化しているが、広範囲に及ぶ被害の全容をつかむのは大変だ。県森林総合研究所(富士川町)は詳しい実態解明に役立てるため、一般の登山者やハイキング客らにも情報提供を呼びかけ始めた。

 シカによる県内の林業被害はここ数年、毎年2億円前後で高止まりしている。飯島勇人研究員は「被害は県内全域に広がり、県職員だけですべて確認するのは難しい。また、調査対象は人工林のみで、天然林の被害はよくわかっていないのが実情」と説明する。

 そこで、ふだんから森林に接する機会のある人たちに、広く情報を寄せてもらうことにした。

 報告してもらう内容は、被害を見つけた日と場所、皮はぎのある木が全体に占める割合、シカのふんの有無など、基本的な項目に絞っている。

 飯島さんは「専門的な知識はいりません。人工林か天然林かを問わず、山歩きのついでに目にした様子を知らせてもらえたらうれしい」と話している。

 情報は森林総研のホームページ(http://www.pref.yamanashi.jp/shinsouken/)から送信できる。

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