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捕獲鹿の革製品続々 NPOがジビエ 加工組合と提携 障害者就労を支援[長野県]

 長野県南箕輪村の特定非営利活動法人(NPO法人)「やればできる」は、障害者の就労の場として、県内で捕獲された鹿皮を使った革製品づくりを始めた。野生鳥獣肉(ジビエ)の解体施設で廃棄される皮を譲り受け、障害者が名刺入れやかばん、飾り物などを製作。地元の店や直売所などで販売して収益を生み出している。

 同法人は昨年11月、国の障がい者就労支援事業を活用し、施設利用者の生涯学習と職業能力開発の一環として鹿皮を使った製品づくりを導入。中川村の猟友会でつくるジビエ加工組合と提携を結び、残さとして廃棄していた鹿皮を無償で入手している。同村振興課によると、2013年度に村内で捕獲した鹿は459頭。そのほとんどが埋め立てて廃棄されているという。皮を提供するジビエ加工組合の金子克則組合長は「残さを資源として活用するのはとても有意義」とみる。

 同組合から6月までに譲り受けた鹿皮は約50頭分で、皮のなめしと着色加工は東京の業者に委託。同法人のスタッフ6人と施設を利用する障害者12人が手作業で製品に加工する。同法人の小松みどり理事長は「鹿皮の活用は、社会体験の場づくりと障害者の技術を磨くという視点で始めた。地域に密着した事業として拡大させたい」と意欲を見せる。製品はバッグから名刺や印鑑入れ、マカロン(がま口)など20種以上。県内のホテルや皮専門店、中央自動車道駒ケ岳サービスエリアの売店などで500円から3万円で販売する。

 
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