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イノシシ、能登にも広がる 中能登では子ども11頭がわなに [石川県]

 石川県内でイノシシの生息範囲が広がりをみせている。今年に入り、珠洲、穴水、輪島 の奥能登各市町で初めて捕獲され、27日には中能登町久江の山林で、金属製の箱わな1 基に11頭の子どものイノシシが一度に掛かった。イノシシは繁殖力が高く、能登でさら に数を増やす可能性もあり、猟友会や自治体関係者らが対応に追われている。

 中能登町久江で捕まえられたイノシシは体長約40センチ、体重15キロほどで、生後 4、5カ月とみられる。27日午前5時半ごろに、久江区長の藤本一義さん(73)が箱 わなに掛かっているのを見つけた。町によると、一度に11頭が掛かったのは最多となる 。

 箱わなは町が5月以降、県猟友会七尾鹿島支部に委託し、町内10カ所に設置したうち の1基で、集落から約300メートル離れた山林に仕掛けた。同支部久江担当の久保藤一 さん(72)は「イノシシは一度に5~7頭を産むため、11頭は2組の親から産まれた のだろう。近くに複数の親イノシシがいるはずだ」と警戒した。

 県自然環境課によると、県内のイノシシ捕獲件数は年々増加し、2012年度は175 7頭、13年度は2684頭に増えている。

 県の調査で、12年度まで奥能登2市2町の捕獲数がゼロだったが、今年2月に珠洲市 宝立町春日野で、3月に穴水町四村地区で、6月に輪島市赤崎町で初めて捕まった。県猟 友会の山田凱一金沢支部長は「本来、イノシシは雪に弱いが、近年は降雪量が少なく、餌 を求めて奥能登へ移動した可能性がある」とみている。

 各自治体が駆除に乗り出しており、輪島市は、12年度から電気柵や大型おりの設置し 、対策を進めている。

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