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実りの秋、かさむ鳥獣被害対策 花巻市が予算追加へ[岩手県]

花巻市は、ニホンジカなどの鳥獣被害対策として電気柵を設置する際の補助費予算を追加する。本年度の予算126万円が残額2万円となり、補助件数の増加を見込んだ。市は追加する210万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を5日招集の市議会9月定例会に提案する。クマやハクビシンを含む同市の鳥獣被害額はここ数年で大幅に増加しており、農作物の収穫期に向けて生産者らは「苦悩の秋」を嘆く。

 06年から始めた電気柵の助成は、設置費用の2分の1(上限7万円)を補助する。昨年度は24件で約114万円。本年度はすでに25件で124万円(8月5日現在)となり、件数、金額ともに昨年度を上回る。

 市はこのほかハクビシン対策で捕獲用わなを予約制で貸し出しているが、計19基がフル回転の状況だ。同市大迫町内川目でブドウ園を営む吉田正さん(74)は園内にラジオ5台を設置し、夜間も音を出すなどの対策で、ハクビシン撃退に一定の効果があったという。一方で、近年なかったクマの出没が増えた。「多いと週3、4日。一晩に12~15房がやられる。クマに入園料だけでも置いていけって言いたいよ。夜も落ち着かないし、ストレスがたまるのもつらい」と憤る。

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