黒部・宇奈月町 住宅、保育所近くでクマ捕獲[富山県]
住宅の近くでクマが目撃されるケースが県内で相次いでいます。 19日、黒部市宇奈月町で捕獲用の檻の中に成獣のクマ1頭が入っているのがみつかりました。 現場から300メートルのところには住宅や保育所があり、黒部市では、周辺をパトロールするなどし、注意を呼びかけています。 「黒部市下立(おりたて)地区です。クマはこの檻の中で暴れていたところ発見されました。300メートル下手には民家などがあり餌を求めてクマは徐々に下山しているとみられます」(川合記者) 見つかったクマはメスの成獣で体長およそ130センチ、体重はおよそ50キロ。 19日午前5時半ごろ、市の有害鳥獣捕獲隊員がパトロールしていたところみつけ、檻の中で暴れていたため駆除しました。 県によりますと今年のクマの目撃情報は19日までに188件。 すでに去年1年間の159件を上回っています。 また、今年はクマの餌となるブナやミズナラなどが不作であることから今後、クマが大量出没する可能性があり地元では警戒を強めています。 県は、クマが大量出没した4年前と状況が似ており、クマの餌となる庭先の柿の実など早く収穫するよう注意を呼びかけています。