鋸南にも鳥獣被害対策実施隊 イノシシなどの捕獲強化[千葉県]
イノシシ、サル、シカなどの有害鳥獣被害に悩む千葉県鋸南町で、「鳥獣被害対策実施隊」が発足した。鳥獣被害防止特措法に基づく設置で、県内では睦沢町に次いで2例目。安房地域では初。
鋸南町の農作物被害額は2012年度が3743万円、13年度が2801万円で、中でもイノシシによるものが目立っている。町は電気柵などで農地を防護しながら、昨年度はイノシシ562頭、サル66匹、シカ75頭を捕獲した。
これまでは町有害鳥獣対策協議会による捕獲が中心だったが、行政が積極的に関わって捕獲強化、被害軽減を図るため、隊員を非常勤特別職公務員とする被害対策実施隊を組織した。対策協議会に所属し、第一種銃猟免許を所持する30人が任命された。
隊長は同町大帷子の高橋一利さん、副隊長には同町横根の金木郁男さんを選任。白石治和町長が「鳥獣被害の軽減に向け、一層のご尽力をお願いしたい」と辞令を手渡した。