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朝倉氏遺跡に電気柵 イノシシ被害深刻[福井県]

  • 2014年10月10日
  • 読了時間: 2分

国の特別史跡になっている一乗谷朝倉氏遺跡(福井市城戸ノ内町)の一部に十一月末から、イノシシ対策として電気柵が設置される。市が、文化庁などと協議して内諾を得た。昨冬は積雪が少なく、遺跡の地面が掘り返される被害が相次いだため、戦国時代の趣を残す景観の問題よりも、遺跡の保全を優先することになった。 (山本洋児)

 庭園保全へ 来月末 設置

 市教委一乗谷朝倉氏遺跡管理事務所によると、設置場所は唐門の東側一帯。斜面のうち、平たんな部分に総延長四百五十メートルの電気柵(高さ七十センチ)を取り付ける。費用は五十万円。遺跡のうち、南陽寺跡庭園と湯殿跡庭園、朝倉館跡庭園の特別名勝庭園を獣害から守るのが狙いだ。

 三つの庭園では、地面が掘り返されたり、水路の石積みが崩されたりする被害が相次いでいる。市教委によると、二〇一三年度の修復額は七十万~八十万円に上った。遺跡は文化財保護法の観点から簡単に手を加えることができないが、県と協議した上で、文化庁に電気柵の設置許可を申請し、近く許可が下りる見込みになった。

 朝倉氏遺跡も会場となった全国植樹祭(〇九年)を前に県は〇八年、今回の設置予定場所よりも高い地点の斜面に柵を設置したが、効果は限定的だった。電気柵は平たんな場所で、より効果を発揮することから、今回は庭園近くの場所に変更した。

 南陽寺跡庭園では、遺跡の背後に電気柵を置くため、景観や見学者の安全面で不安が残る懸念もある。ただ、柵の支柱を埋め込む深さを二十センチに抑えるため、遺跡に影響はなく、安全は看板設置などで呼び掛けるとしている。市は、今回の設置による効果を文化庁に報告。影響を見極めながら、設置範囲の拡大を検討していく。

 一乗谷朝倉氏遺跡管理事務所の田畑裕嗣所長は、イノシシ被害について「管理が行き届いていない姿を見せるのは心苦しいが、快適な見学態勢を整えたい」と苦しい胸の内を話した。

 
 
 

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