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シカと衝突防止へ実証実験 JR盛岡支社が対応苦慮[岩手県]

JR釜石、山田両線で列車とシカの衝突事故が増えている。本年度は10月末現在で136件(前年同期比46件増)となり、山田線は既に2013年度の1年間を上回る。個体数の増加に捕獲が追いつかず、さらなる増加と生息域の拡大を招いている。事故は年々増加傾向で、JR盛岡支社はシカ類の「忌避剤」などの実証実験を重ね、事故防止につなげたい考えだ。

 県によると、ニホンジカは五葉山地域から生息域を広げ、今では早池峰山周辺から県内ほぼ全域に拡大。13年度の県内のシカ捕獲実績は9619頭と、12年度の2倍以上に上った。

 同支社は07年、野生動物と列車の衝突事故が相次いだことを受け、岩手大などと協力してライオンのふんの抽出物から作る忌避剤を開発し実用化。今年5月末には釜石線沿線の4キロ区間に散布し約50日間、事故ゼロの効果があった。同線ではシカの侵入防止ネット整備も進め、11年度までに2・2キロ区間で設置を完了。シカの嫌がる音が出る「忌避音装置」を走行中の列車に装着し、効果を検証中という。

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