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鹿肉と酒 電車で堪能 [静岡県]

伊豆箱根鉄道は3月6、13日の2日間、地酒と伊豆半島の野生鹿など地元の食材を駿豆線(通称・いずっぱこ)の車内で味わえる特別電車「イズシカトレイン」を運行する。食害で厄介者扱いされる鹿を地域振興に生かす試みで、地元や観光客の間に人気が定着しつつある。12日、予約受け付けを開始した。

 県によると、野生鹿による伊豆半島周辺の農林業被害額は2013年度、約8385万円に上る。特産のワサビ、シイタケ、タケノコなどの被害が目立つといい、県と地元市町が駆除に取り組んでいる。並行して、仕留めた鹿肉の有効活用も検討が進められてきた。

 そんな中で伊豆箱根鉄道は、鹿肉「イズシカ」の普及を図る若手経営者グループ「イズシカファンクラブ」、万大醸造(いずれも伊豆市)などと連携。鉄分が豊富で、低脂肪、高たんぱくの鹿肉と、地酒などの地場産品をPRして需要増につなげよう――と、11年2月にイズシカトレインの運行を始めた。「県内外から乗客が集まり、好評を呼んでいる企画」だといい、運行は毎年の恒例になった。

 料理を担当する同クラブによると、今年のメニューは、鹿肉のロースト、ミートローフ、天城軍鶏しゃもの塩焼き、ワサビのすし、イノシシのサラミなど。酒類は、万大醸造の日本酒2銘柄と焼酎1銘柄が飲み放題で、ほかにも、濁り酒などを用意する。

 両日とも三島駅発午後6時半の電車で、約2時間40分かけて修善寺駅まで往復する。参加費は3980円で、定員は各日90人。主催者側は「ちょうちん、つるし雛びななどを飾った車内は風情たっぷり。女性用に果実酒も用意した。伊豆の食を堪能して」と話している。

 問い合わせは伊豆箱根鉄道運輸課(055・977・1207)へ。

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