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猟友会当別支部、シカ駆除1度に22頭 訓練重ね成功[北海道]

【当別】道猟友会当別支部(向井正剛(せいごう)支部長、33人)が、茂平沢と青山にまたがる町有林でエゾシカの追い込み猟を行い、これまで数頭だった1度の猟としての実績を大きく上回る22頭の駆除に成功した。射撃場での訓練やシカの逃げ道を的確に狙ったことが功を奏したようで、同支部のメンバーは「今後も腕を磨き、農業被害を少なくしたい」と気を引き締めている。

 追い込み猟は3月1日に21人が参加して行った。山頂から追い込み役の5人が数百メートルごとに立ち、爆竹を鳴らしながら、ゆっくりと下山。麓に待機していた16人が、逃げてきたシカを撃った。

 追い込み猟は今年で3年目。積雪で見通しのいい2~3月に年2回実施している。これまでの駆除数は多くても5頭で、ゼロの時もあった。

 今回1度に大量駆除できたのは、2012年から年1回、空知管内浦臼町の射撃場で射撃精度を上げたことや、追い込み猟の経験を重ねたことで、シカの逃げ道が分かるようになったことが大きいという。

 林業を営む向井支部長(45)によると、今回の山だけで三つの群れの計約100頭を確認しており、「22頭は氷山の一角」と話す。シカに樹皮を食べられたとみられる広葉樹もここ数年で目立つようになり、シカが増えているのを感じるという。

 同支部にシカなどの駆除を依頼している、町鳥獣被害対策協議会事務局の北石狩農協によると、町内のシカによる農業被害額は、10年度860万円だったが、13年度は1086万円と、年々増加している。

 同農協は「シカの数は繁殖により1年で1・2倍に増えるとされる。農業被害額をみても、もっと駆除する必要があるだろう」と分析。今回の大量駆除に感謝しつつ「狩猟免許取得者がさらに必要。今後も農業者らに呼び掛けていきたい」と話している。(上野香織)

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