「猪肉カレー」食べてみりん 大学生考案、豊田の5店で販売 [愛知県]

豊田市内にある「カレーハウスCoCo壱番屋」5店舗で、大学生が開発した「奥三河産猪(しし)肉カレー」が販売されている。ジビエを使った地元ならではの栄養たっぷりのカレーで、獣害対策にも貢献できるとして人気だ。
県内十五の店舗をフランチャイズ展開する「ワイズ」(名古屋市)が大学生向けに昨秋開いた就業体験の一環。大学生十五人が四班に分かれ、豊田市や蒲郡市などの四店舗を訪れ、客層や注文内容を分析。地元の特産品を生かしたメニューの考案に取り組んできた。
四班のメニューのうち最も優秀だったとして商品化にこぎ着けたのが愛知淑徳大二年生の芝田猛基(たけき)さん(20)ら四人。豊田市内の店舗では男性利用客や外国人が多いことから「がっつり食べられるメニューがいい」とイノシシの肉に着目した。ポークカレーと相性の良いトッピングにするため、しょうゆ味の竜田揚げにし、臭みを消すためにショウガ風味も効かせた。
メニュー化にあたっては肉の厚さのほか、「見た目を華やかに」など本社から指摘を受け改良。ニンジンやピーマンなどで彩りを添え、商品化に至った。今月二日に発売して以来、半数以上の営業日で完売するなど好評という。
奥三河産猪肉カレーは市内五店で、五月十日まで販売される。各店一日十食限定で九百八十円(税込み)。(問)CoCo壱番屋豊田御立町店=0565(89)7888
(作山哲平)