苫小牧産エゾシカをギョーザに 「味の大王」が6日から販売 [北海道]

苫小牧のラーメン店、味の大王(高橋浩一社長)が苫小牧産シカ肉を使った「エゾシカぎょうざ」(6個380円)を6日から、市内植苗の総本店など3店で販売する。味の大王は、苫小牧産シカ肉を「とまこまいジビエ」としてブランド化していきたい考えだ。
狩猟などで市内で捕獲したシカの肉は一部、北広島市の食肉処理場で加工されているが、苫小牧ではあまり流通していない。ここに着目した高橋社長が、苫小牧産シカ肉の普及を目指してぎょうざを開発。シカ肉にセロリ、キャベツ、タマネギを混ぜ合わせてタネを作り、ジューシーさを出すため、シカの脂を少しだけ混ぜ込んだ。新鮮な肉を使っているため臭みもなく、「野生動物の肉が苦手な人でも食べやすい」と高橋社長は太鼓判を押す。
海外では野生動物の肉(ジビエ)は高級食材として扱われており、北海道も「北海道ジビエ」としてエゾシカ肉の普及、ブランド化を目指している。高橋社長は「地元産シカ肉を苫小牧の食資源としてブランド化したい」と意気込む。
高橋社長自身も猟銃免許を取得し、自ら苫小牧産シカ肉の確保に乗り出すつもり。「他の飲食店でも苫小牧産シカ肉を使ったメニューを提供してもらえるよう、〝とまこまいジビエ〟の取り組みを広げていきたい」と話す。
エゾシカぎょうざを扱う店は、味の大王総本店の他、味の大王生粋店(春日町)、Gyouza BAR 鐵クロガネ(大町)。