top of page

シカの群れ一網打尽 移動式囲いわなの捕獲技術開発 [和歌山県]

  • 2015年5月5日
  • 読了時間: 2分

ニホンジカによる農林業被害を減らすため、和歌山県果樹試験場(有田川町)は、安全で効率的な捕獲技術を開発した。事前調査でシカの多い場所や群れの規模などを把握、移動式囲いわなを使って餌付けして捕獲する。この方法だと初心者でも連続的に複数捕獲できるという。試験場は「銃や犬に頼らないので危険性は低い。県内一円に普及していきたい」と話している。  これまで、県が策定したニホンジカの保護管理計画の捕獲目標である年9千匹(生息数3万1千匹)は達成できているが、被害は一向に減っていない。そこで県は、近く計画を変更し、生息数も上方修正(5万8千匹)する。それに伴い捕獲目標も1万6千匹以上へと引き上げる。今後、ハンターの高齢化や減少は避けられないこともあり、銃に頼らない捕獲技術の開発が急務だった。  試験場では、事前調査のために夜間に低速の車から強力なライトを当て、光に反射するシカの目を目視する方法が有効としている。この方法で有田地方を調査したところ、未利用の造成地では通年、耕作放棄地では春から夏にかけてシカの出没が多かった。西牟婁地方では、スギやヒノキの新規植栽地、大規模な河川敷に多く、地域性があることも分かった。  警戒心の強さは個体差があるため、餌付けは、自動撮影カメラなどを使って出没個体すべてが囲いわなの中で餌を食べるまでする必要があると指摘している。  餌については、有田地方、西牟婁地方ともに牧草を固めたヘイキューブが好まれた。米ぬかは有田地方で反応を示さなかったが西牟婁地方ではよく食べた。餌に関しても地域性があるため、事前の調査を勧めている。  移動式の囲いわな(縦横4メートル、高さ2メートル)は分解すると軽トラック1台で運べ、2人で2時間程度で組み立てられる。また、群れの規模に合わせてサイズも変更できる。  扉を閉める方法は、設定した匹数が中に入るとセンサーで扉が自動的に閉まるイノシシ用の電子トリガーも有効という。  これらの方法を使い有田地方で昨年11月~今年3月に捕獲試験を行ったところ、同じ場所で24晩稼働させて計23匹(雄7匹、雌16匹)を捕獲した。  技術開発を担当した法眼利幸主査研究員は「事前調査と徹底した餌付けが成功の鍵。これをきちっとやれば初心者でも捕獲することができる」と話している。

【捕獲試験で移動式の囲いわなに入ったシカの群れ(和歌山県有田川町で)】

 
 
 

コメント


Featured Posts
最新記事
すべての記事
タグから検索
Follow Us
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square

※当サイト内における引用記事の著作権につきましては、すべて引用元様に帰属致します。引用元様からの削除要請がございました場合は、適宜対処させていただきます。記事に関するお問い合わせは、サイト内に掲載しておりますメールアドレスまでお手数ですがご連絡いただけますと幸いです。

​© Copyright 2014 日本ハンターネットワーク

bottom of page