作物守れ!ニホンジカ捕獲へ実施隊18人委託 [宮城県]

ニホンジカによる農作物被害を防ごうと、気仙沼市の鳥獣被害対策実施隊の辞令交付式が4月30日、市役所ワンテン庁舎であった。
隊員18人が出席し、菅原茂市長から辞令が手渡された。隊長に任命された菅原清喜県猟友会気仙沼支部長代行が「市近郊には1000頭以上のニホンジカがいるとされる。捕獲し、農作物の被害を食い止めたい」と話した。
隊員は鳥獣被害防止特別措置法に基づき、市の非常勤特別職扱いとなる。任期3年。ニホンジカをくくりわなで捕獲する。捕獲目標数は前年度の2倍の600頭と定めた。
市によると、鳥獣による農作物被害額は2011年度が約800万円だったが、13年度は約2700万円と急増。ニホンジカによる被害が4割を占めるという。県内では白石市や蔵王町など8市町が実施隊を設けており、15年度は登米市も新設する。