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農作物の鳥獣被害額増 県内昨年度、主因はイノシシ [富山県]

捕獲倍増も追い付かず

 県内の農作物への鳥獣被害は昨年度、九千四十七万円に上り、前年度から三百三十六万円増えた。有害鳥獣として捕獲されたイノシシは千百五十八頭で、前年度の五百十七頭から二倍以上に増えており、県の担当者は「これだけ捕獲しても、被害が増えている」と事態の深刻さを嘆く。

 十五日、富山市の県民会館であった県鳥獣被害防止対策推進協議会の総会で、被害が報告された。

 県内の農作物被害は二〇一〇年度の一億二千四百二十四万円から減少傾向にあり、一三年度は八千七百十一万円だった。一四年度の被害のうち、イノシシの被害が四千百九万円と最多で、カラスの三千九百五十一万円、ニホンザルの三百九十六万円と続いた。

 有害鳥獣として捕獲されたイノシシは、〇六年度の十二頭から増加傾向にあり、一四年度は過去最多。各市町村が捕獲体制を強化したためとみられる。

 このうち、一頭あたり八千円の捕獲活動経費は五百四十二頭分で支給され、内訳は南砺市が最多の百七十一頭、氷見市の百二十三頭、朝日町の百二十頭、富山市の五十九頭と続いた。

 県農村振興課は、強い繁殖力と、県外からの移動でイノシシの絶対数が増えたことに加え、山の餌不足などが被害増加の原因と指摘している。 (豊田直也)

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