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上高地にシカ監視カメラ 林野庁、生息実態確認で設置へ [長野県]

 林野庁中信森林管理署(長野県松本市)は、同市安曇の景勝地である北アルプス・上高地にニホンジカの生息を確認する監視カメラを設置する。生息域が高山地帯にも広がっており、実態を確認して対策を講じるのが目的で、管理署が北アで監視カメラを設けるのは、西穂高岳稜線(りょうせん)付近に続き2カ所目。

 今回設置するのは、河童橋から北東に約5キロ離れた標高約1550メートルの徳沢地区で、6月をめどに設ける。管理署によると、北アでのニホンジカの生息域は年々拡大し、徳沢地区では昨年6月、山小屋関係者から目撃情報が寄せられた。同年7月に設置した西穂高岳稜線(標高2、180メートル)付近では、10月までに計2回、ニホンジカ1頭ずつが撮影されている。

 ニホンジカの生息域拡大で、上高地でも絶滅危惧種のニホンライチョウが生息域を追われたり、コマクサなどの高山植物が食い荒らされたりする被害が懸念されている。南アルプスでは1990年代から高山植物の食害や踏み荒らしが深刻化しており、管理署の岩塚伸人さん(52)は「生息を確認次第、侵入経路を早急に調べて対策を講じたい」と話している。

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