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ニホンジカ、カメラで監視 高山植物の食害防止 鳥取・大山 [島根県]

環境省米子自然環境事務所(鳥取県)が、ニホンジカの進入状況を定点観測するためのカメラ5台を鳥取県の国立公園・大山(1729メートル)に設置した。高山植物が荒らされる被害の未然防止に生かすためで、降雪期に入る11月末まで実態調査を進める。

 同事務所によると、同県東部の国定公園・那岐山(1255メートル)では今年、登山道沿いに群生していたイワウチワが食い荒らされ、ほぼ壊滅状態。大山山系ではまだ被害が確認されていないが、平成24年ごろからニホンジカの目撃情報があり、貴重なブナの原生林やナンゴククガイソウ、シモツケソウなどへの影響が懸念される。

 カメラの近くを野生動物が移動すると自動撮影。2週間ごとにデータを確認する。同事務所は映像を分析してニホンジカの活動状況を解明し、早期対策につなげたい考えだ。

 登山者にもチラシを配り、目撃情報の提供を呼び掛ける。

 環境省によると、北海道を除く全国で24年度末のニホンジカの生息数は推定約249万頭。捕獲率が現状程度なら35年度には400万頭を超えると推計、生態系に影響する恐れがあり、同省は積極的な捕獲に取り組む方針だ。

 同事務所の有山義昭上席自然保護官は「被害が出てからでは遅い。先手を打って対策を講じたい」と話している。

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