イノシシ捕獲数、1万頭超え過去最多 2014年度の栃木県内 [栃木県]
2014年度の県内イノシシ捕獲数は1万頭を超え、過去最多となったことが16日、分かった。県に記録が残る1956年度以降、1万頭超は初めて。
原因を県は分析中とした上で、山林で好物のドングリなど木の実が不作となりイノシシが里の近くまで下りてきたことや、猟友会など狩猟者の尽力を挙げている。
同日の県議会一般質問で、山形修治(やまがたしゅうじ)氏(とちぎ自民党)が質問した。県環境森林部の金田尊男(かねだたかお)部長は「2014年度の捕獲数は目標の8千頭を大きく上回り1万頭を超え、過去最多となる見込み」と答えた。
県が14年度に実施したイノシシなどの推定生息数調査結果によると、13年度末で、県内イノシシの生息数は3万3500頭。これを受け、県は15年度以降の3年間、個体数を増やさないため、イノシシ8千頭を年間捕獲目標に据えている。13年度のイノシシ捕獲数は前年度比27%減の5792頭。12年度は前年度比37%増の7893頭とこれまでの過去最多を記録したが、14年度はこの数字を上回ることが確実という。