あっさり味「猪骨ラーメン」開発 今治・大三島 [愛媛県]

農作物に甚大な被害を与えているイノシシを有効活用しようと、愛媛県今治市大三島支所の地域おこし協力隊吉井涼さん(34)が、イノシシの骨でだしを取った「猪骨(ししこつ)ラーメン」の開発に取り組んでいる。1年以内の完成を目指しており、イベントなどへの出品のほか、レシピを公開してイノシシの消費拡大を目指す。
長崎市出身の吉井さんは、東京での会社勤めを経て今年4月に大三島に移住。今治市島しょ部でイノシシの捕獲、活用を進めている「しまなみイノシシ活用隊」に入隊し、6月に独学でラーメンの試作を始めた。
使うのは活用隊が捕獲し肉を取り除いた骨で、頭部やひづめ以外の部位全て。水洗いと下ゆでをした後、強火で3~4時間煮込むと白濁したスープができる。吉井さんによると、豚骨よりも臭みと脂が少なく、あっさりした味わいという。