イノシシ料理人気、弟子屈のカフェ [北海道]
弟子屈町美留和のカフェ「うりむぅ」は、道内では珍しいイノシシ肉を使ったメニューが人気を集めている。
店主の藤本義宏さん(55)は、兵庫県出身で祖父の代から続く猟師。「普段なかなか口にできない味を知ってほしい」と自らが納得できる良質で希少な肉のみを提供している。
藤本さんは毎年、11月から3月の猟期に合わせて帰省し、同県丹波地方でイノシシ猟を行う。同店で扱うのは、猟解禁の11月から12月初旬ごろの出産経験のない雌のみで、120日間の猟期で1頭いるかどうかという貴重なもの。納得できる肉が取れない年は、メニューにしないと決めている。
同店では肉質が軟らかいロースを焼き肉にした「丹波の山の幸セット」(1480円)と特に脂がのっているものをプレミアム(2000円)で提供している。藤本さんは「店では食べた人の反応を直接聞ける。
北海道にあまりなじみのないイノシシ肉や猟の歴史を知るきっかけになればうれしい」と話している。