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期待ふくラム 釣り×ジビエ 行くシカない [東京]


【釣りバッカ天国】貴重な“東京ジビエ”が食べられる釣り場があるという。ジビエとは、狩猟によって捕獲された野性鳥獣の肉のこと。今、話題の食材である。肉は正真正銘、東京都奥多摩町で捕獲されたシカの肉。シカも、同町内の「峰谷川渓流釣場」など数カ所でシカ食べられないという。こりゃあ即、行くシカないでしょう。 (スポニチAPC  若林 茂) ◎“新緑の渓流”でヤマメ&イワナ ~奥多摩・峰谷川渓流釣場  炭火で熱せられたジンギスカン鍋に真っ赤なシカ肉を乗せる、ジュッ。10秒ほどで裏返し、ジュッ、煙と香りも一緒に特製タレでパクリッ、シカッ。いや、ウマッ。  「峰谷川渓流釣場」に隣接した「ジンギスカン・ハウス」で予約しておいた「鹿焼肉定食」は1人前1750円。たっぷりの野菜とともに“東京の野性”を堪能した。今回はさらに「ラム焼肉」も追加注文、残さず平らげた。  このシカ肉は峰谷地区に10年前に開設された「森林恵(もりのめぐみ)工房・峰」という町営の食肉処理加工施設から通年で供給されている。農林業全般に多大な被害を及ぼしている害獣の有効利用の一端である。ラム肉は昔、この集落の奥にある牧場で食肉用のサフォーク種を飼育、地産地消が評判になった。しかし、たびたびクマに襲われたりで挫折、今は仕入れに頼っている。  さて、釣り場はどうかというと、これがズバリ、夏休みの家族連れには絶好の大穴場。釣り場は峰谷川の両岸に林立するナラ、ケヤキ、サワグルミなど、広葉樹の大木に囲まれた長さ500メートルの緑のトンネルの中。絵に描いたような“緑陰の渓流”として奥多摩地区随一と思う。下流部がニジマス、上流部がヤマメ&イワナ釣り場で、いずれも場所を指定して放流してもらえる貸し切り方式でルアー、フライも可能。午前中、ヤマメ(イワナと合わせて10匹放流)をルアー(ミノー)で狙い、良型を7匹ゲット。餌釣りでの“とどめ”は放棄して“ジビエ・タイム”とした。  午後、この日は休日だったので稼働していないのは承知の上、食肉加工施設へも行ってみた。釣り場からは急勾配のワインディング・ロードをさらに約3キロ、鍵のかかった建物の窓からのぞくとたくさんのシカの角が生々しかった。また、沿道の民家の畑や庭は電気柵で物々しく囲まれていた。先日、西伊豆で感電事故があった、あの電気柵。奥多摩町ではこの費用の半分を補助しているのだという。 ◎駆除が追いつかず町が電気柵補助  東京都の調査によると都内のシカ棲息数は1270~3190頭(幅があるのは県境越えで移動するためとか)。また、奥多摩町での13年度のシカ捕獲数(禁猟期の害獣駆除を含む)は171頭で、うち食肉用搬入は45頭。これらの数字が多いか少ないのかは別にして、この地区の住民はシカ、イノシシ、サルなどの獣害に悩まされ、ジビエ料理どころではないのが現実。  「ジビエ料理を町の目玉商品に!」なんて、気軽にハッパを掛けてしまった奥多摩町観光産業課のSさん、ごめんなさい。私がバッカでした。  ◇行かれる方へ 峰谷川渓流釣場=(電)0428(86)2623=は奥多摩湖畔峰谷信号から北へ2・5キロ。ニジマス1日3000円、ヤマメ・イワナ同4500円。ジンギスカン・ハウスの焼き肉(特にシカ)は予約必要。釣り場の営業は午前8時から午後5時。無休(冬季期は休業)。

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