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シカ捕獲:最多3万9963頭、前年度比2割増 雌は目標届かず−−県内13年度[長野県]

 2013年度の県内のニホンジカ捕獲数が目標の3万5000頭を上回り、過去最多の3万9963頭に達したことが県の集計で分かった。3万3668頭だった12年度比で2割近く増えた。ただ、このうち繁殖を抑える効果が高い雌の捕獲数は2万3673頭で、目標の2万6000頭には届かなかった。

 ◇「分布の拡大傾向あり」

 捕獲数は個体数調整と狩猟の合計。地方事務所別の県内10地域では最多が佐久の9885頭、次いで上伊那の9574頭。

 佐久地域は12年度比で2割以上多い過去最多で、目標の8500頭を超えた。内訳は南佐久の町村が全体の74%を占め、最多は佐久穂町の2279頭、2番目は佐久市の1954頭。主な捕獲地(山域)は八ケ岳、群馬・山梨県境の関東山地、浅間山麓(さんろく)。同地域の捕獲数は12年度も県内最多の7972頭だった。

 県佐久地方事務所は「鹿の移動に対応し、市町村や県境を越えた広域・共同捕獲などに取り組んだ結果」と説明する。だが、鹿の増加の勢いが止まったかどうかは不明で、南佐久から北佐久に拡大していく傾向にあるという。「冬は隣接の山梨や群馬県内に移動している可能性もある」とみて、今後も共同捕獲などを進める。

 県のニホンジカの第3期特定鳥獣保護管理計画(11〜15年度)によると、11年時点の県内の推定生息数は10万4666頭。地域個体群別では多い順に八ケ岳4万8527頭、南アルプス3万3787頭、関東山地1万3708頭、その他の地域が8644頭。同計画では現在、増え過ぎて大きな農林業被害などをもたらしている鹿を年間3万5000頭捕獲し、15年度までに3万5000頭に減らす目標を掲げている。

 県鳥獣対策・ジビエ振興室の担当者は「雌の捕獲数は11年度から目標には届いていない。分布の拡大傾向もあり、県全体で数が減ったかは分からない。15年度に生息調査をして次期管理計画を立案する」と話している。

 
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