シカ肉、Aコープ中標津店で発売 「鉄分多くヘルシー」[北海道]
【中標津】町内のスーパー「Aコープ中標津店あるる」(東4南1)で8日、シカ肉の販売が始まった。来店客はこれまで町内のスーパーで見ることのなかった食材を、興味深そうに手に取って眺めていた。
「町内で手軽にシカ肉を味わってもらいたい」と5月に稼働したエゾシカ処理施設「なかしべつもみじ工房」(緑町南2)がスーパー向けに初出荷した。
工房では、1日10頭ほど運び込まれるエゾシカの皮をはぎ、背割りして洗浄し、2日~1週間ほど熟成させて部位ごとに切り分けている。
店頭に並んだのは冷凍のモモ、バラ肉など。「あるる」内の冷凍肉・魚売り場の一角に専用コーナーが設けられた。竜田揚げやコーラ煮などのレシピ集や、シカの部位や栄養について記したポスターも設置。価格は季節によって変わるが、10月中旬までのエゾシカ有害駆除期間はヒレ、ロースともに100グラム324円。地産地消促進のため、安い価格に設定した。
毎月第4火曜日の「シカの日」には販売スペースや部位を増やす予定もあるという。
同工房の若森勝茂さんは「鉄分が多くてヘルシーなシカ肉をこの機会に手にとってもらいたい」と話している。あるるの営業時間は午前9時半~午後8時。地方発送もできる。