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鳥獣被害対策セミナー:開催 ニホンジカの脅威指摘−−奥州 /[岩手県]

 県南で拡大している農作物の鳥獣被害を考える「地域ぐるみの鳥獣被害防止対策セミナー」(県県南広域振興局主催)が、奥州市江刺区のホテルで開かれた。関係者が現状を報告。ニホンジカの脅威について指摘が相次いだ。

 県は、8月前半に行政区長92人に行ったアンケート調査で、半数がシカを目撃していることを報告。リンゴの木の幹が食べられた例などを紹介した。シカの食害を受けている同市水沢区のリンゴ農家は「電気柵の設置を検討している」と述べた。

 江刺猟友会は「15年ほど前はいないとされた遠野市でシカが急増した。江刺もそうなるかもしれない。ただ、会員の高齢化と減少が進み、駆除の要望に応えきれるか不安」と報告した。

 同局は「シカの生息域は沿岸部と考えられてきたため、内陸部の農家には被害を受けると意識されにくい。地域ぐるみで早期の対策を取る必要がある」と促した。

 セミナーではこのほか、ハクビシンやニホンカモシカの目撃例が紹介され、クマが増えているとの指摘もあった。江刺でブドウを栽培している農業生産法人は「ハウスにハクビシンが侵入して食害を受けていたが、電気柵を設置して被害がなくなった」と話した。【和泉清充】

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