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捕獲方法に料理法も…獣害対策、農家学ぶ[兵庫県]

イノシシやシカなどによる農業被害を減らそうと、洲本市は1日、同市五色町都志のウェルネスパーク五色で獣害対策セミナーを開いた。農家ら約150人が、効果的な電気柵やわなの設置などを学んだ。捕獲したイノシシの活用方法の一例として丸焼き料理も披露され、参加者らが試食した。(井ノ口麻子)

 野生鳥獣対策連携センター(丹波市)の淡路市技術専門員、新箭あたらしや剛士さんが講師を務め、スライドやビデオを使ってイノシシの生態などを説明し、▽わなは保守点検をするほど効果が高い▽動物は執着心が強いので農作物の味を覚えさせない――などの対策を話した。

 参加者から「箱わなの設置場所は山裾と農地のどちらが良いか」との質問が出され、新箭さんは「今の時期、妊娠中の雌は山にいるので、山裾の方がいい」と回答。わなの設置に必要な狩猟免許の取得についての質問もあり、市の担当者が補助金制度などを説明した。

 洲本市五色町広石下の農業柿本俊和さん(65)は「田んぼは電気柵で対策したが、イモやトウモロコシが被害に遭っており、2年前に狩猟免許を取った。教わった箱わなへの誘引のコツが役に立ちそうだ」と話していた。

 イノシシの丸焼きは、昨秋の講習会で捕獲したものを使用。オーブンで約2時間かけて焼き上げ、参加者らが「これはうまい」などと話しながら試食した。

 市農政課によると、同市では農業被害が2010年度に2003万円に上った後、電気柵の設置が進むなどし1100万~1200万円台で推移していたが、13年度は1873万円と未対策地域を中心に増加に転じた。市は、集落ごとに狩猟免許取得者がいるように手続きや登録の費用を補助し、わなを設置した集落への指導を続けている。

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