高知のジビエ料理店「ヌックスキッチン」人気に-イケダハヤトさん効果も[高知県]
高知のジビエ料理専門店「Nook's Kitchen(ヌックスキッチン)」(高知市本町3)が提供するシカ料理が人気を集め、地元をはじめ県内外からの予約客でにぎわっている。
イノシシの塩釜ロースト
昨年7月にオープンした同店。高知で唯一のジビエ料理専門店として、県内で狩猟されるシカ・イノシシをメーン食材として提供している。地元を中心に多数のメディアで話題となっていた同店は、高知在住のプロブロガー、イケダハヤトさんもブログで、「ミシュラン取っても不思議じゃない」と絶賛するほど。
調理を手掛けるのはオーナーシェフの西村直子さん。ニュージーランドを中心に海外で12年間、調理師として活動。高級食材で知られるシカをさまざまなレシピで料理してきた。帰国後は「シカを資源に転換する」をスローガンに、「四国ジビエグルメフェスタ」や4年間で2万5000個を販売したヒット商品「シカドック」を開発するなど、シカを生かすためのイベント企画や商品開発を精力的に取り組んできた。
同店スタッフの小笠原さんは「高知の森はエサが充実し良質なので、おいしいシカが育っている。この店は利益(自分たち)よりも、高知の恵まれた環境、シカの価値を知ってもらうコンセプトショップと思っている。提供する料理はオーナーのストーリーそのもの」と話す。
ネットには、「想像を絶するうまさ。やわらかく臭みがない」「シカがこんなにおいしいと思わなかった」「料理それぞれに世界各国の味がする」などのコメントが寄せられている。メニュー・料金については、その日の肉の状態に変わり、西村さん自身も「当日まで分からない」と話す。
現在、フェイスブックの「いいね」は1000を超え、予約は2週間~3週間待ちの時もあるという。