モバイルカリング、シカ75頭駆除 釧路振興局、過去最高 [北海道]
【釧路】釧路総合振興局は4日、エゾシカ駆除のため林道を車で移動しながら猟をする今季の「モバイルカリング」で計75頭を捕獲したと発表した。2012年の開始以来最高で、振興局は「効率的に駆除ができた」としている。
モバイルカリングは今年で4回目で、2月16日から3月3日までのうち、荒天などを除く11日間行われた。
事前に餌場にサイレージを置くなどしてシカを集め、立ち入り禁止にした浜中、厚岸両町の道有林内を地元ハンター1人が車で移動しながらシカを撃った。立ち入り禁止にした林道は計5路線、12キロ。
捕獲したのは雄11頭、雌64頭。昨年より24頭多かった。1日当たりでは6・8頭で、通常の狩猟の捕獲数の1―2頭を大きく上回った。
増えた理由について振興局森林室は「積雪が多かったためシカの餌となる木の皮や枝葉が雪で隠れ、餌場に集まりやすかったのではないか」とみている。(小川郁子)