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シカ肉ハンバーグ製造も 「フロンティア登別」開所 [北海道]


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白老町内で複数の福祉事業を展開している社会福祉法人ホープ(片山のぶ子理事長)は4日、登別市中登別町に建設した「フロンティア登別」(山田大樹施設長)の開所式を行った。障害者の就労継続支援事業所でシカ肉ハンバーグの製造と、併設する売店でお菓子や地元食材、工芸品などを販売する。障害者の就労場所としての機能を高めながら、利用者の社会参加や経済的自立などを目指す考えだ。

 式典では、片山理事長が「白老のフロンティア開設からちょうど10年。その年に新しい施設が開設し、めでたさも2倍」とあいさつした。開設準備に当たった同法人の佐藤春充常務は「地域で息をひそめている障害者を一人でもなくそうというスローガンで10年前から始まった」と法人設立の歴史を紹介。登別から通う利用者の受け皿作りのため、「登別の関係団体と『まずは(施設を)作ってから協議をしよう』ということで話し合い、多くの関係者の協力で新設に至った」と経緯を語った。

 同施設は木造平屋で、総工費約1億円。通常の事業所での雇用や、雇用契約に基づく就労が困難な人を対象に働く場を提供する「B型事業所」を取得している。利用者定員は25人、職員は11人。来月からシカ肉ハンバーグの本格製造を目指すほか、併設する売店では関連施設で生産しているお菓子などを販売する。

 山田施設長は「シカ肉ハンバーグの生産量や売店の名前など、これから詳細を詰めていく部分もあるが、施設運営は利用者主体で進めていきたい」と強調。登別温泉の入口に建設した立地条件を生かし、観光客や地域住民が立ち寄って交流できる施設として機能させる考えだ。

 
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