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京都市内でシカの捕獲倍増 森林保護へ半減目標 [京都府]

京都市内で2014年度に捕獲されたシカの頭数は773頭で、前年度の2倍以上だったことが市のまとめで分かった。多すぎるシカによって森林が傷んでいるため、市は狩猟者に独自の奨励金を出すなど捕獲に力を入れている。将来的には生息頭数の半減を目指している。

 市の推計では、市内に約8千頭のシカが生息しており、適切な生息数とされる4千頭程度を大きく上回っている。農作物などの食害に加え、森林の樹皮をはがして木を枯らしたり、ヤチスギランやニッコウキスゲなど京都の山林に存在する希少な植物を食い荒らしたりする事例がみられるという。

 森林の生態系を乱すような被害は、農地のように電気柵や獣害防止ネットでは防げない。市は被害を軽減するには捕獲を強化する必要があるとして、14年度から1頭当たり1万4千円の捕獲奨励金制度を設けた。

 国がすでに交付している8千円と合わせると、狩猟者は1頭捕獲するごとに2万2千円を得られるようになった。猟銃の弾丸やわななどの必要経費をまかないやすくなり、14年度の捕獲頭数は前年度の362頭から2・1倍に増えた。

 市林業振興課は「14年度のペースで捕獲が進めば、目標としている生息頭数の半減も可能だ。本年度はさらに捕獲頭数を増やしていきたい」としている。

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