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獣害シカ、丸ごと活用団体 [兵庫県]

捕獲したシカを肉だけでなく、丸ごと1頭活用するため、県の呼びかけで26日、県内のハンターや料理研究家、飲食店主らでつくる「ひょうごニホンジカ推進ネットワーク」が設立された。高たんぱくで低脂肪な機能性食品としてプロサッカーチームなどアスリート向けに試食会を開き、イメージアップを図る。

県内では、10年以上前から丹波市の森林などで樹皮や下草などを食べ尽くす被害が現れ、2013年度には農林業で3億327万円の食害が出た。同年度は年間目標3万5000頭を上回る3万8992頭を捕獲したものの、県内七つの処理加工施設で活用されたのは2・5%(1000頭)にとどまった。

 同ネットワークでは今後、捕獲から加工、流通、消費まで1頭活用する仕組みを確立する。ハンターと連携して食肉にしやすい方法での捕獲や肉の安定供給、皮や角などを使った商品開発などに取り組む。

 この日、神戸市中央区内で設立総会が開かれ、県猟友会姫路支部やシカ肉の処理加工会社など21の団体と個人が参加。事務局を尼崎市のNPO法人里山グリーンネットワーク内に置くことを決めた。

 会長に就任したシカ肉専門「愛deer料理教室」(宝塚市)の林真理代表(51)は「シカ肉は女性にも好評。安全性や機能性、文化的な側面を広く発信していきたい」と話した。

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