シカ捕獲最多53%増の5306頭 農業被害減少
県環境森林部は6日の県議会農林環境常任委員会で、2013年度の県内シカ捕獲数が前年度比53%増の5306頭となり、過去最多となったことを明らかにした。過去最多を更新するのは2年連続。シカは市町などの報奨金支給制度が充実したことで、ハンターの意欲向上につながっているようだ。イノシシは同27%減の5792頭だった。一方、県農政部のまとめでは13年度の県内野生鳥獣による農作物被害状況は同比3・9%減の2億9600万円で、3年ぶりに減少した。
シカの捕獲は猟銃によるケースが多いが、イノシシはエサを用いた箱わな猟が主流。13年度はイノシシの好物であるドングリなど木の実が豊作で、里に出てくる個体数が減り、エサでおびき出す箱わなに掛かりにくくなった。このため捕獲数が減り、農作物被害の減少にもつながったとみられる。
シカは捕獲報奨金支給制度が12年度から拡充されている日光市などで捕獲数が増加した。同市の捕獲数は県全体の6割を占めた。13年度のクマ捕獲数は48%減の37頭で、サル捕獲数は30%減の486頭だった。
農作物被害は06年度の5億5400万円をピークに減少していたが、11年度から増加し、12年度は3億800万円だった。
2014年6月7日
転載元:http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20140607/1617631