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早川町ジビエ処理加工施設が完成[山梨県]

 早川町内で捕獲されたシカの肉を処理する「町ジビエ処理加工施設」が同町草塩に完成し、18日に竣工式が行われた。辻一幸町長は「有害鳥獣による農業被害が全国に先駆けあった地で、駆除されるシカを加工し、現在のハム・ソーセージと並ぶ町の新たな特産品にして、県内外に提供したい」と述べた。

 2011年の新工場稼働で使われなくなっていた町手づくりハム工場を約2700万円かけて改修、整備した。鉄骨2階建て、延べ床面積約180平方メートルに、解体室、加工室、冷凍庫などを備える。

 業務委託を受けるために設立された「YAMATO」の望月秀樹社長(47)は、県内でも数少ないプロの猟師の4代目で、町内で年間約270頭を捕獲する。当面、3人で年間最低100頭の処理を予定する。モモとロースを食肉として出荷し、残りはミンチにしてソーセージにすることなどを計画している。望月社長は「麻布大学の協力を得て、ソーセージやジャーキーなどの商品化につなげていきたい」と話した。

 県内には丹波山村と富士河口湖町に処理場がある。県の基準では捕獲から2時間以内に施設に運びこむことになっており、早川町から運ぶのは時間的に無理がある。町内で処理できる施設が求められていた。

 県内外のジビエ加工に詳しい有泉大さん(71)は「ハム工場だっただけに、安全な肉を提供するために各作業を部屋ごとに分けたすばらしい施設。全国的にも誇れるもの」と話した。

 町内高住の南アルプスプラザでは現在もシカの「焼き肉定食」「カレー」が800円で提供されている。

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