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[鳥獣害と闘う] ばねなしくくりわな 「いのしか御用」 高知・三原村森林組合が開発[高知県]

 高知県の三原村森林組合は、イノシシや鹿を捕らえるくくりわなで、ばねを一切使わずに捕らえる仕組みを開発、「いのしか御用」の名で商品化した。今月中旬から本格的に全国販売を始めた。ばねを使わないので、利用者からは「安全で設置が楽」と、高い評価を得ている。

 「いのしか御用」は、放射線状に切れ目が入った円形のわなで、円周部分にワイヤを沿わせて設置する。円周部分の直径は、17センチと12センチの2種類ある。重量が20キロ以上のイノシシや鹿の脚が円の中に入ると、脚を抜こうとする力でワイヤが締まり、捕まえることができる。

 獣道に穴を掘って付属のパイプを埋め、その上にわな本体を置いて1カ所をくいで留めるだけ。簡単に設置ができる。同組合では「耐久性があり、軽量コンパクトでばねを使わないので安全。一度使えばその良さを分かってもらえるはず」とPRする。

 開発したのは同組合の小笠原洋さん(59)。3カ月間で県内の企業や個人に100基を試験販売した。小笠原さんは「猟犬はわなにかからないよう、重量設定に試行錯誤した。素材の硬さがポイント」と話す。

 わな本体とワイヤ、パイプなどを合わせたセットが直径17センチの「大」サイズで1万3000円、12センチの「小」サイズで1万2000円(ともに税別)。各本体だけでも販売する。

 同組合では「狩猟者が獲物を捕らえるまでには相当の時間と労力を費やすので、負担が少しでも軽減できればうれしい。小さな獲物に対応できるわなの開発依頼もあるため、今後も利用者の声を開発に生かしていきたい」としている。問い合わせは、各都道府県の森林組合連合会または最寄りの森林組合。

 
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