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獣害…ならばジビエ料理に 淡路島でイノシシの丸焼き試食 好評「焼き豚みたい」[兵庫県]

シカやイノシシの獣害被害が増えるなか、兵庫県洲本市は狩猟免許取得者の捕獲技術向上や集落ぐるみの対策を推進するため、同市五色町都志のウェルネスパーク五色で「獣害対策セミナー」を開催した。ジビエ(野生鳥獣料理)としての活用を目指してイノシシの丸焼きの試食も行われた。

 セミナーには狩猟免許取得者や獣害対策に関心のある市民ら約150人が参加。野生鳥獣対策連携センターの新箭剛士(あたらしや・つよし)技術専門員が、イノシシやシカの生態や特徴から、季節によるワナ設置場所やワナの中へうまく誘引するエサのまき方、集落全体で分担して作業することなど、捕獲数を増やすコツを解説した。

 洲本市の農産物被害額は平成25年度に約1870万円と前年度から約760万円増加。このため26年度に市は「ストップ・ザ・獣害事業」として7地区で捕獲指導を行い、今年1月までに昨年度の2倍以上となる229頭のシカ、イノシシを捕獲している。

 捕獲後の食肉としての可能性を探るため、セミナー終了後にはイノシシの丸焼きが登場。約20キロのイノシシをウェルネスパーク五色のオーブンで約2時間かけて焼いたという。「臭みはまったくなく、おいしい」「焼き豚みたいで、ビールによく合いそう」などと参加者から好評だった。

 
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