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女性ハンター・北野悠子さん 存在で狩猟の魅力アップに期待 名張 [三重県]

鮮やかなオレンジ色のユニホームに身を包み、猟銃を手にする名張市つつじが丘の北野悠子さん(36)は、約80人が所属する名張市猟友会で唯一の女性ハンターだ。

 山登りやスノーボードが趣味という活動的な北野さん。30歳の時、米国へ嫁いでいったいとこの家を訪れ、ハンターの家族が射止めたカモのジビエ料理を食べて「あまりにおいしく、ハンターという仕事に興味を持ちました」と話す。

 一昨年、勤めを辞めたのを機に、狩猟免許と猟銃の所持許可の勉強を始め、昨年5月に念願の資格を取得し、8月に猟友会へ加入した。猟期は例年11月から3月まで続くが、猟期でない土日にも、市の委託を受けた有害駆除活動に参加する予定だ。今期も市内の青蓮寺湖周辺などの山に先輩の猟師5、6人と一緒に出掛け、イノシシやシカを捕獲した。

 3キロほどの重さがある猟銃と水や食料などの装備で、5、6時間も歩く。体力には自信のある北野さんも「相当しんどいです。また、獲物を発見しても瞬間的に逃げられ、私はまだ1頭も仕留めたことはありません」と笑う。動物の足跡だけでその種類や大きさ、個体数、動いた方向などを見分けるベテラン猟師に、現場でさまざまな知恵を教えてもらう。

 「何より安全第一で、決して深追いしないよう、厳しく指導されています」と話す北野さんは「友だちに農家の方がいて、農作物がイノシシなどで大きな被害を受けると聞いています。そうした方に、少しでも力添えしたい」とニッコリ。

 同会の中嶋有示会長(66)も「これから10年先、野生動物は倍増すると言われています。ハンターの数も減り、高齢化する中で、女性ハンターの誕生はうれしいし、狩猟の魅力アップにもつながり大歓迎です」と喜んでいる。

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