イノシシやシカ捕獲や解体も 泰阜で猟師体験[長野県]
イノシシやシカの捕獲や解体方法などについて学ぶ「猟師体験」が十三日、泰阜村の山林などであった。
猟師の仕事に触れ、興味を持ってもらおうと、シカの皮革で小物を作っている村の地域おこし協力隊の井野春香さん(26)が企画。神奈川県や愛知県などを中心に十七人が参加した。
参加者はシカ、イノシシの駆除をしている地元の猟友会員の畑野今朝登さん(69)とともに、この日朝、くくりわなにかかったイノシシを猟銃で仕留めるために山林へ。暴れていたイノシシに銃弾が撃ち込まれると複雑な表情を浮かべる子どもたちもいた。
その後、畑野さん宅で撃ったイノシシと数日前にわなにかかった大きなシカ二頭を解体。参加者もナイフを握り、皮を剥いだり、部位ごとに肉を切り分けたりした。
家族で参加した神奈川県の小学五年の森志帆さん(10)は「骨に沿って肉を切るのが難しかった。イノシシが撃たれるのは悲しかったけれど、これからはもっと食材にありがたみを持って食べたいと思った」と話した。
(西川正志)