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[鳥獣害と闘う] 農山村の鹿 パクッと解決 東京農工大有志がプロジェクト [東京都]

東京都府中市にある東京農工大学の大学院生と学生の有志グループが、長野県佐久穂町と連携して、樹木や農作物を食い荒らす鹿対策と交流を目指す「府中、けものに夢中プロジェクト」を立ち上げた。害獣による森林や農作物への被害が相次ぎ、高齢化や人口減で農村が疲弊すれば、水源林が荒れ、都市住民の生活にも影響が及ぶとして、「鹿」を切り口に双方で解決策を探る。  府中市には江戸時代末期まで鹿が生息し、食肉文化があり、一方で姉妹都市の佐久穂町では近年、鹿による森林被害が深刻化していることから、共通する「鹿」をテーマに取り上げた。  プロジェクトのメンバーは、同大学野生動物保護管理学研究室で野生動物の生態などを学ぶ大学院生2人、大学生1人の3人。同大学の他、活動には野生鳥獣肉(ジビエ)専門の肉卸などを手掛ける(株)クイージ(東京都日野市)が支援、府中市にビール工場を持ち、水源の保全活動をする企業も賛同する。  プロジェクト代表を務める同大学博士課程の瀬戸隆之さん(26)は「都市では鳥獣害は遠い出来事のようだが、実は身近な問題」と明かす。  府中市の水源の一つ、多摩川の源流では山の荒廃によって土砂が流出し、生活用水の取水口に土砂が詰まり、都市の生活にも影響が及んだことを指摘。「都市部でジビエを消費するだけでも鳥獣害対策を後押しすることになる」とみる。 ・狩猟グループと交流も  活動は佐久穂町役場を通じて、地元の狩猟グループとの交流会を開く。参加者を募って2014年度中に鳥獣害被害の実態や捕獲の現場を視察する他、地域との交流を計画する。  9月、10月に説明会を開いたところ、計50人が集まった。瀬戸さんは「佐久穂町では人口減や高齢化にも悩む。都市部との交流で、地域の理解も深めたい」としている。(鹿住正人)

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